遠い場所にある不動産の売却方法をシンプルに解説

遠方の不動産を売却する方法

住んでいる場所から遠いところにある不動産を売却する方法を解説します。遠方の不動産売却の特徴は、距離的、時間的、金銭的な制約があるということだと思います。普通は遠くの場所に何回も通うことはできませんよね。なぜなら遠くて時間がかかり、お金がかかるからです。ほとんどの人がヒマではないし、なるべく費用を掛けたくはありません。

逆に言うと、その制約以外は普通の不動産売却と大きな違いはありません。手順も、やることもほとんど同じです。

当社は主に筑豊エリアの不動産の売却のご依頼をいただいていますが、お客様が筑豊以外にお住いの場合はよくあります。福岡市や北九州市など同じ県内だけでなく、東京都、千葉県、大阪府など筑豊からかなり遠いところに住んでいて、筑豊の不動産をご所有の方々からも不動産売却のご依頼をいただいています。

この記事では、遠方の不動産を売却する場合の特徴と、ポイント、注意点などをわかりやすく説明します。

遠方の不動産売却の特徴とポイント

まず、一般的に不動産を売却する場合は次のように進めていきます。

もっとシンプルにすると次のようになります。

不動産会社を探して売却を依頼する → 売却活動・買主が決まる → 契約 → 決済引渡し

これは基本的なものなので、実際には建物で荷物がある場合はどうするかとか、誰かに貸している場合はどうするかなど、お客さんの事情や物件の状況により、ケースバイケースではあります。この記事ではシンプルに遠方の不動産を売却するというケースで説明します。個別の事情がある場合は、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

不動産会社を探して依頼する

不動産会社を探す場合、近くに住んでいれば地域の不動産会社に寄って話を聞いてみるとか、実際に不動産会社の雰囲気を感じたり、担当者に会って判断することができます。

遠方に住んでいる場合は、売りたい不動産がある地域の不動産会社のホームページを見たり、電話で話したりして依頼する不動産会社を見つけることが多いでしょう。

もし不動産がある地域を訪問できる場合は、事前にホームページや電話で候補を見つけたうえで、訪問時に実際に会って決めることもできます。ただ、すぐに訪問できないけど売却を進めたい場合などは、ホームページや電話で話した印象などで判断する必要がでてきます。

ここは不動産特有のコツというより、その会社の本質を見るという人間力的な力や経験がものを言うかもしれません。不動産を売却する方の多くは、何かのお仕事をしていたり、社会でのご経験が私達以上に豊富な方が多いと感じます。不動産に関する知識等ももちろん大切ですが、基本は経験や信頼など、不動産という範囲を超える部分が重要だと感じます。

売却活動・買主の決定・契約

依頼する不動産会社が決まると、不動産の売却活動が開始され、不動産会社から反響や進捗状況の連絡等が行われます。そして買主が決まると、契約に移っていきます。

不動産会社が売主・買主が同意した条件をまとめ、法律に則り契約書類を作成します。

売主様は契約時や決済引渡時に現地や不動産会社を訪れることもありますが、多くの場合、契約書類は郵送でやりとりします。または、不動産会社を選んだり依頼するときは電話等で行い、契約時または決済引渡時だけ訪問される場合もあります。売主様は基本的に1度は現地を訪れることが多いのですが、1回も現地を訪れずに不動産売却を完了させる場合もあります。その場合の方法は別の記事で解説します。

決済引渡し

決済引渡しとは、買主様が売主様に不動産売買代金を支払い、売主様が買主様に不動産を引渡すことです。不動産取引では、基本的に不動産売買代金の支払い、不動産の引渡しは同日に行われます。

決済引渡しの場所は通常、銀行などの金融機関になります。買主様が住宅ローンを利用しない場合などは、不動産会社や司法書士事務所で行うこともあります。

決済引渡しには売主様、買主様、不動産会社の担当者、司法書士が出席します。

当日売主様が出席しない場合、事前に司法書士による面会または電話等での売主様の本人確認が必要になります。また、登記識別情報など売主様本人が所有者であることを証明する書類(権利証等)や印鑑証明書などは郵送でやりとりします。また、買主様が支払う代金は売主様の預金口座等に振り込んでいただき、その日に売主様による着金確認を行っていただきます。買主様に引き渡す鍵等がある場合は事前に不動産会社に預けておきます。

当日売主様が出席される場合は、事前に不動産会社より当日必要なものを伝えますので、ご持参いただき、直接代金の受取り(振込も可能)、鍵のお渡し等、決済引渡しを行います。

遠方の不動産売却の注意点

遠くても近くても、不動産売却に必要な書類等はあまり変わりません。売主様が現地を何回訪問するのか、または訪問せずに売却を進めるのかによって、書類等を郵送でやりとりする回数などが変わってくるので、スケジュール的には少し余裕を持って進めた方が良いでしょう。その他、遠方の不動産売却ならではの、売主様にとっての注意点をいくつか挙げます。

不動産会社の売却活動について

一番大きなのはこれでしょう。近くであれば、実際に現地に看板がついているかとか、不動産会社の販売活動もなんとなくわかります。遠方ではなかなかこれはわかりにくいと思います。ホームページやポータルサイトでの物件掲載については世界中どこからでもわかりますが、現地の状況というのはなかなかわかりにくいものです。一番大切なのはやはり、信頼できる不動産会社を見つけることだと思います。また、今は現地写真などスマホでも簡単に送れるので、こうしたデジタル機器を使うのが良いと思います。

現地の相場観がわかりにくい

遠方に住んでいると、その地域の不動産の価格などの相場だけでなく、片付けに必要な費用など、現地の相場がわかりにくいと思います。不動産の価格はポータルサイト等でわかると思いますが、片付けなどが必要な場合の費用などはインターネットなどを使っても実際のところはわかりにくいと思います。これに関しては、現地に親戚や知り合いがいる場合は、相談してみるのも良いでしょう。

まとめ

一般的な不動産に関することは、インターネットを調べればほとんどがわかる時代になりました。ただし、不動産というのはそれぞれの地域に根差したものであり、似ているようで実は地域によって事情は全く違ってきます。

遠方の不動産を売却される方は、もともとその地域出身であったり、地元にゆかりのある方が多いのも事実ではあります。もしそうであっても、そうでなくても、不動産の売却には、インターネットで調べられる一般的な知識だけでなく、地域独自の現在の状況に関する知識・経験などの知見が必要になります。

もし1回でも現地を訪れることができるのなら、不動産売却のパートナーとなる不動産会社を実際に訪問して、信頼できるのかどうか、あなたの感性に合うのかどうかを確認してみてください。また、現地の空気を実際に感じてみるのも意味がある事だと思います。

もし、お仕事などの事情で現地訪問が難しい場合でも、不動産の売却はできます。お気軽にご相談ください。

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